斜視とは、視線が目標物に正しく向かわない状態のことを言います。
内側に向く内斜視、外側に向く外斜視、上下の斜視もあります。
それぞれ原因別で対処法は異なりますが、内斜視は特に早期発見・早期治療が必要です。
子供の斜視の中には偽内斜視というものがあります。これは実際には斜視ではなく、鼻の骨が未発達で低くて広いことが影響して内斜視に見えるものです。
この場合は見かけの問題で成長と共に目立たなくなり心配はありませんが、内斜視には急いで治療が必要なものもあり鑑別が大切です。
周期的に斜視の状態になるタイプの斜視もあるため、特に小さいお子様の目の位置の異常が気になる場合は、可能であればその状態をカメラ(スマホ等)におさめて来院されると診療に役立ちます。また斜視の向きや頻度、起こりやすい時間帯などあれば教えて頂けると検査に役立ちます。
<斜視の治療>
大きく分けると「手術による方法」と「手術以外の方法」とがあります。
どの方法が良いかは斜視の種類・年齢・全身状態などにより異なります。
きちんと調べた上でどの方法が適切であるかを判断します。
手術以外の方法にはコンタクトレンズや眼鏡を使う方法やプリズムという光の向きを変えるレンズを処方する方法や輻輳訓練などがあります。